1. HOME
  2. 文献紹介
  3. AD. Stem Cell 文献紹介
  4. 脂肪幹細胞を含む間葉系細胞の働きについての文献3

REFERENCE

文献紹介

AD. Stem Cell 文献紹介

脂肪幹細胞を含む間葉系細胞の働きについての文献3

脂肪幹細胞を含む間葉系細胞と炎症反応、ウイルス感染症などへの働きについての文献を紹介する。

(3) Treatment of experimental arthritis by inducing immune tolerance with human adipose-derived mesenchymal stem cells.

ヒト脂肪由来間葉系幹細胞で免疫寛容を誘導することでの実験的関節炎治療
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19333946

文献を見る

目的:関節リウマチ(RA)は、免疫学的自己寛容の喪失によって引き起こされる慢性的自己免疫疾患であり、慢性関節炎症を特徴とする。成人間葉系幹細胞(MSCs)は最近、エフェクターT細胞の反応を抑制し、さまざまな免疫疾患に有益な効果があることがわかって来た。この研究の目的は、ヒト脂肪由来MSC(AD-MSC)の投与に基づくRAの新しい治療戦略を検討することである。

方法:コラーゲン誘発関節炎のあるDBA / 1マウスは、発症後にヒトAD-MSCで治療して、臨床スコアを決定した。炎症反応は、関節と血清の炎症のさまざまなメディエーターのレベルを測定することによって決定された。 Th1を介した自己反応性応答は、自己抗原で刺激された流入リンパ節細胞の増殖応答とサイトカインプロファイルを決定することによって評価された。Treg細胞の数と自己反応性Th1細胞の抑制能力も測定した。

結果:ヒトAD-MSCの全身注入により、実験的関節炎の発生率と重症度が大幅に減少した。この治療効果は、2つの有害な疾患構成要素であるTh1駆動の自己免疫反応と炎症反応を下方調整(downregulate)することを介していた。ヒトAD-MSCは、さまざまな炎症性サイトカインとケモカインの産生を減少させ、抗原特異的なTh1 / Th17細胞の増殖を減少させて、リンパ節と関節で抗炎症性インターロイキン-10の産生を誘導した。ヒトAD-MSCはまた、自己反応性Tエフェクター応答を抑制する能力を持つ抗原特異的CD4 + CD25 + FoxP3 + Treg細胞のde novo生成を誘導した。

結論:ヒトAD-MSCは、Treg細胞の生成/活性化を誘導することにより、免疫寛容の主要な調節因子として働き、その結果、RA細胞を基盤とする炎症反応の治療法(抗炎症作用)として注目される

文献紹介